基本情報
韓国語は日本国内において学術的には朝鮮語(以下韓国語と言う)と言い、大韓民国(以下韓国と言う)と朝鮮民主主義人民共和国(以下北韓と言う)と中華人民共和国の延辺朝鮮族自治州の公用語である。
延辺(えんぺん)朝鮮族自治州とは、中華人民共和国国内にある「朝鮮族」と呼ばれる少数民族が住む地域である。ちなみに、そこでは中国語とハングルが混在する町並みが見られる。
また、ごっちゃにされがちだが、朝鮮族と朝鮮民族はまったく意味が違います。朝鮮族はさきほど言った中華人民共和国の少数民族のことで、朝鮮民族は韓国人や北韓人のことを言います。
文字
使う文字は、漢字とハングルである。
北韓では漢字を廃止し、勘違いされがちだが韓国では廃止したわけじゃないが日本と中国と比べ大幅に使う頻度を減らしている。
大部分の文で漢字を混ぜないハングルのみを使って書く文を「ハングル専用文」と言う。逆に漢字とハングルを混ぜて文を書くことを「国漢文混用(こっかんぶんこんよう)」と言う。現在使われている韓国語はほとんどがハングル専用文である。
ハングルの一覧
まずはすべてのハングルを覚えましょう。最初は暗記できなくてもいいので、この一覧を見ながら語頭ではホニャララと読まれ、語中または語末ではホニャララと読まれるんだな〜と軽く認識しておきましょう。
このページ全体では「マッキューン・ライシャワー式」略して「M-R式」という韓国語のローマ字表記を少しだけ改変したものを併記していきたいと思います。ちなみに韓国語のローマ字転写方式には
の5種類があるとされていますが、上でも言ったようにこのページ全体では「マッキューン・ライシャワー式」を少し改変したものを使っていきたいと思います。
韓国語初心者にはこのマッキューン・ライシャワー式が一番直感的で分かりやすいと判断したからです。
子音
ㄱ(語頭:k、語中または語末: g)=語頭ではkの音、語中または語末ではgの音になる
ㄲ(kk)=上のㄱの濃音。ㄱが2つ重なるイメージで、例えば母音ㅏ(ア、a)とつなげて까となると、「ッカ」のように発音される。ラテン文字転写すると까はkkaのようになる。kkの音を表す。
ㄴ(n)=nの音を表す
ㄷ(語頭t、語中または語末: t)=語頭ではtの音、語中または語末ではdの音になる
ㄸ(tt)=上のㄷの濃音。例えば母音ㅏ(ア、a)とつなげて따と書くと「ッタ」のように発音される。ラテン文字に転写すると따はttaのようになる。ttの音を表す。
ㄹ(rまたはl)=rまたはlの音を表す
ㅁ(m)=mの音を表す
ㅂ(語頭: p、語中または語末: b)=語頭ではp、語中または語末ではbの音を表す
ㅃ(pp)=上のㅂの濃音。例えば母音ㅏ(ア、a)をつなげて書くと「ッパ」のように発音される。ラテン文字に転写すると빠はppaのように表記される。ppの音を表す。
ㅅ(s)=sの音を表す
ㅆ(ss)=上のㅅの濃音。例えば母音ㅏ(ア、a)をつなげて書くと「ッサ」のように発音される。ラテン文字に転写すると싸はssaのように表記される。ssの音を表す。
ㅇ(母音を表すハングル字母でありローマ字表記は無い、またはng)=母音だけであることを表す。またパッチムである場合ngの音を表す
ㅈ(語頭: ch、語中または語末: j)=語頭ではch、語中または語末ではjの音を表す
ㅊ(ch)=chの音を表す
ㅋ(k)=kの音を表す
ㅌ(t)=tの音を表す
ㅍ(p)=pの音を表す
ㅎ(h)=hの音を表す
母音
ㅏ(a)=アの発音
ㅑ(ya)=ヤの発音
ㅓ(ǒ)=日本語の「オ」より少し口を大きめに開き発音する
ㅕ(yǒ)=日本語の「ヨ」より少し口を大きめに開き発音する
ㅗ(o)=口をすぼめたときのオの発音
ㅛ(yo)=口をすぼめたときのヨの発音
ㅜ(u)=口をすぼめたときのウの発音
ㅠ(yu)=口をすぼめたときのユの発音
ㅡ(ǔ)=日本語の「ウ」よりも口を横に開きながら発音する
ㅣ(i)=イの発音
ㅐ(ě)=エの発音
ㅒ(yě)=イェの発音
ㅔ(e)=2つ上のㅐ(エ)と同じ発音
ㅖ(ye)=2つ上のㅒ(イェ)と同じ発音
ㅘ(wa)=ワの発音
ㅙ(wě)=ウェの発音
ㅚ(we*)=ウェの発音
*マッキューン・ライシャワー式を少しだけ改変したローマ字表記で表そうとしましたが、ちょっと難しかったので一時的に便宜上(?)weというローマ字表記にしています。
ㅝ(wo)=ウォの発音
ㅞ(we)=ウェの発音
ㅟ(wi)=ウィの発音。最初の「ウ」は口をすぼめて発音する
ㅢ(ǔi)=ウィの発音。最初の「ウ」は口をすぼめず、横に広げながら発音する
これらを踏まえるとこうなります。
子音
ハングル字母 |
改変したM-R式 |
備考 |
備考 2 |
備考 3 |
ㄱ |
k/g |
語頭ではk、語中または語末ではg |
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ㄲ |
kk |
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ㄱの濃音 |
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ㅋ |
k' |
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ㄱの激音 |
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ㄴ |
n |
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|
ㄷ |
t/d |
語頭ではk、語中または語末ではg |
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|
ㄸ |
tt |
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ㄷの濃音 |
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ㅌ |
t' |
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ㄷの激音 |
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ㄹ |
r/l |
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r/lとあるが、韓国語にはrとlの区別がないため、深く考えなくてもよい |
ㅁ |
m |
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ㅂ |
p/b |
語頭ではk、語中または語末ではg |
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ㅃ |
pp |
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ㅂの濃音 |
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ㅍ |
p' |
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ㅂの激音 |
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ㅅ |
s |
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|
ㅆ |
ss |
|
ㅅの濃音 |
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ㅇ |
-/ng |
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|
-/ngとあるが、oが初声、中声、終声のうち、初声に来たときはその音節が母音であることを表す。例えば、아という音節は「ア/a」のように発音される。 しかしながら、ㅇが終声に来たときは、ngの音になる。例えば、앙は「アン/ang」と発音される。 |
ㅈ |
ch/j |
語頭ではch、語中または語末ではj |
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ㅉ |
cch |
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ㅈの濃音 |
|
ㅊ |
ch |
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ㅈの激音 |
|
ㅎ |
h |
|
|
|
備考
k'やt'のように子音に「'」がついたときは、強めに発音する
母音
ハングル字母 |
改変したM-R式 |
ㅏ |
a |
ㅑ |
ya |
ㅓ |
ǒ |
ㅕ |
yǒ |
ㅗ |
o |
ㅛ |
yo |
ㅜ |
u |
ㅠ |
yu |
ㅡ |
ǔ |
ㅣ |
i |
ㅐ |
ě |
ㅒ |
yě |
ㅔ |
e |
ㅖ |
ye |
ㅘ |
wa |
ㅙ |
wě |
ㅚ |
we |
ㅝ |
wo |
ㅞ |
we |
ㅟ |
wi |
ㅢ |
ǔi |
備考
本来のマッキューン・ライシャワー式とは異なり、韓国語学習者にとって分かりやすく改変した韓国語のローマ字転写法なので「このローマ字転写は間違っている」と言われるかもしれませんが、ご理解ください。このためだけに考えたローマ字転写法なのです。
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基本的なハングルの文字の組み合わせ方
基本的にハングルは一つ一つのパーツを適切な形に組み合わせて文字を組み立てます。(一部Wikipediaから持ってきています。ハングル)
1つ目が
のように左側のピンク部分に子音の文字を置き、右側の緑色部分に母音を置くパターンです。(例: 가)
2つ目が
のように上に子音を、下に母音を置いて、文字が作られるパターンです。(例: 고)
3つ目が
のようにピンク部分に子音が、緑色部分に母音が来るパターンです。(例: 과)
そして4つ目ですが
このパターンでは、紫色が新たに出てきたわけですが、紫色部分には末子音(末子音はパッチムと言います。これからも出てくるので覚えておいてください)が置かれます。つまり、ピンク部分には子音が、緑色部分には母音が、紫色部分には子音が来ます。(例: 간)
例えば、英語のmomの最後の「m」に近い感覚です。韓国語では最後に子音が来ることがよくあるのです。ちなみに、日本語は「ん」だけが唯一最後に来られる子音です。
5つ目ですが、
このパターンでは、ピンク部分には子音が、緑色部分には母音が、紫色部分には子音(末子音)が来ます。(例: 곤)
6つ目ですが、
このパターンでは、ピンク部分には子音が、緑色部分には母音が、紫色部分には子音(末子音)が来ます。(例: 관)
以上が基本的なハングルのシステムになります。
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分かち書きとは
日本語は文字と文字の間に空白を入れないで書くのに対して、韓国語は分かち書きと言い、文節と文節の間にスペースを入れる文の書き方をする。
ちなみに、分かち書きの対義語である続け書きをする表記体系をする言語は日本語、中国語、タイ語くらいで、世界の多くの言語は分かち書きを行う。
例
私は学生です。 ←日本語は続け書きを行い、間にまったくスペースが入っていない
저는 학생입니다. ←韓国語は分かち書きを行い、저는と학생입니다. の間にスペースが入っている
I am student. ←英語も韓国語と同様に分かち書きを行う。Iとamとstudentの間にスペースが入っている
連音化とは
連音化とは、前の子音と次に来る母音が合わさって発音されることを指します。
例えば、「韓国語」を意味する「한국어」は、한=han/ハン、국=guk/グク、어=ǒ/オ とそれぞれ発音しますが、普段は韓国語話者は「ハングクオ」と発音しているわけではなく、流れるように「hangugǒ/ハングゴ」のように発音しているのです。
連音化の他の例
일본어(意味: 日本語)は、1文字ずつ読むと「イルボンオ」となるが、普段は連音化をして、「イルボノ」と発音される。
일본인(意味: 日本人)は、1文字ずつ読むと「イルボンイン」となるが、通常は連音化をして、「イルボニン」と発音される。
일본이에요.(意味: 日本です。)は1文字ずつ読むと「イルボンイエヨ」となるが、通常は連音化をして、「イルボニエヨ」となる。
上の例文3つをそれぞれローマ字で表してみると連音化の仕組みがよく分かる。
일본어はil bon ǒだが、通常は連音化したilbonǒのように発音される。
일본인はil bon inだが、通常は連音化したilboninのように発音される。
일본이에요はil bon i e yoだが、通常は連音化したilbonieyoのように発音される。
つまり、発音がすべてつながるのが連音化だ。
漢字語、固有語、外来語とは
日本語の単語は漢語(かんご)、固有語(≒大和言葉)、外来語の3つに分けられるのと同じで、韓国語の単語も漢字語(かんじご)、固有語、外来語に分けられる。
例を挙げると、漢字語(日本語では「漢語」)は「飲料」、固有語は「飲み物」、外来語は「ドリンク」などであるが、韓国語にも日本語とほとんど似た概念がある。
ただし、特性上、漢字語は漢字表記もできるが、現代韓国語ではハングルのみで書いて、固有語はそもそも漢字表記がなくて、外来語もハングルで表記する。
文法
語順
日本語は「主語+目的語+動詞」だが、韓国語も日本語と同様に「主語+目的語+動詞」だ。
저는 학교에 가서 영어를 공부해요.
私 は 学校 に 行き 英語 を 勉強 します
このように助詞も含め、ほとんど一対一で対応します。
また、韓国語は「修飾語+被修飾語(形容詞+名詞)」の語順だ。
빨간 차.
赤い 車
재미있는 아야기.
おもしろい 話
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助詞
普通の助詞
韓国語の助詞の仕組みは日本語ととても似ていますが、前に来る単語が母音で終わっているか、パッチムで終わっているかで付く助詞が違います。
은/는=〜は
解説
「私」を意味する「나(na/ナ)」に助詞である「〜は」をつなげて「私は」と言いたいときは、나というハングルにはパッチムがないため、パッチムがない単語につく「는」がくっついて、「나는(na nǔn/ナヌン)」となる。
そして、「韓国」を意味する「한국(han guk/ハングク)」を「韓国は」としたいときは、「한국」の最後の文字である「국」にパッチムㄱが見えるので、「한국은(ハンググン/han gug ǔn)」となる。
また、その際は連音化をして「한국은(han guk ǔn(ハン グク ウン))」は「hangugǔn(ハンググン)」のように発音されることにも気をつけてほしい。
이/가=〜が
解説
これも上と同様に、パッチムで終わる単語には이(イ)がつき、パッチムで終わらない母音で終わる単語には가(ガ)がつく。
例
「韓国が」=「한국이」←국が見て分かる通り子音「ㄱ」で終わっているため、이がつく。
「韓国語が」=「한국어가」←어は見て分かるように母音で終わっているため、가がつく。
을/를=〜を
解説
これも上と同様に、パッチムで終わる単語には을がつき、パッチムがつかない母音で終わる単語には를がつく。
例
「私を」=「나를」
「韓国を」=「한국을」
에=〜に
解説
これについては、パッチムのありなし関係なしに常に에が来ます。つまり、上のものより複雑ではありません。
例
韓国に行きたいです。=한국에 가고 싶어요. (한국=韓国、에=〜に、가고 싶어요=行きたいです)
学校に行きます。학교에 가요. (학교=学校、가요=行きます)
에게=〜に(人に対して)
解説
これは人に対して「誰々に」というときに使う助詞です。パッチムのありなし関係なしに常に에게になります。
例
彼に話しました。=그에게 말했어요. (그=彼、에게=〜に、말했어요=話しました)
私はジェインに頼んだ。=나는 재인에게 부탁했어요. (재인=ジェイン(人名)、부탁했어요=頼みました)
한테=〜に(人に対して)
解説
これは上の에게とほとんど同じ意味です。에게を使っても한테を使ってもさほど意味は変わりません。
例
彼に話しました。=그한테 말했어요. (한테=〜に)
私はジェインに頼んだ。=나는 재인한테 부탁했어요.
에서=〜から、〜で
解説
用法が大きくわけて2つあります。
①「家から学校まで」みたいなある場所を起点にするときに使うときに使う
家から学校に通う。=집에서 학교에 다닌다. (집=家、에서=〜から、다닌다=通う)
②「どこどこで」のように場所を表すときに使う
家で勉強します。=집에서 공부해요. (에서=~で、공부해요=勉強します)
로/으로=〜へ(方向を表す)、または 〜で(手段や道具を表す)
解説
こちらも用法がいくつかあります。
①「〜へ」のように方向を表す助詞である。
에とちょっと意味が似ているんですが、에との違いは、에は「どこどこ"に"」と目的地がはっきりしているのに対して、로/으로は「どこどこ"方面へ"」のようにはっきりした目的地を示しているというよりは方向を表します。
例文
学校へ(の方面へ)行きます。학교로 가요. (학교=学校)
海へ行(の方面へ)きます。바다로 가요. (바다=海)
ヨーロッパへ(方面へ)行きます。 유럽으로 가요. (유럽=ヨーロッパ、으로=〜へ、가요=行きます)
駅へ(の方面へ)行きます。역으로 가요. (역=駅)
↑
またこれは上2つの例文の학교と바다はパッチムで終わらない単語なので로で、下2つの例文の유럽と역はそれぞれ見れば分かる通りパッチムで終わる単語なので으로で終わっています。
로/으로を上で説明した에に置き換えるとこんな感じになります。
・학교로 가요=学校へ(の方面へ)行きます。
・학교에 가요=学校に(という目的地に)行きます。
・바다로 가요=海へ(の方面へ)行きます。
・바다에 가요=海に(という目的地に)行きます。
・유럽으로 가요=ヨーロッパへ(の方面へ)行きます。
・유럽에 가요=ヨーロッパに(という目的地に)行きます。
・역으로 가요=駅へ(方面へ)行きます。
・역에 가요=駅に(という目的地に)行きます。
②「〜で(〜を用いて)」のように手段を表す。
2つ目の로/으로の用法として、手段を表すときにも使います。
例文
車で行きます。=차로 가요.(意味: 차=車、로=〜で(〜を用いて、〜を利用して))
剣で切ります。=검으로 잘라요. (意味: 검=剣、으로=〜で(〜を用いて、を利用して)、잘라요=切ります)
上の例文のように物の名前の後に로または으로をつけます。
これも차(車)のようにパッチムで終わらない単語の後には로を、검(剣)のようにパッチムで終わる単語の後には으로をつけます。
의=〜の
解説
これは「◯◯の」のように属格を表します。パッチムのありなしに関係なく、常に의の形で使われます。これは本来文字通り[의(ウィ)]と発音と発音するのが正式的ですが、韓国語ネイティブはだいたい[에(エ)]と発音します。韓国語の入門書にもこのように書かれています。
例文
彼の時計=그의 시계 (그=彼、시계=時計)←読み方は「クエ シゲ」
携帯電話の機能=휴대전화의 기능 (휴대전화=携帯電話、기능=機能)←読み方は「ヒュデジョヌァエ ギ(または "キ")ヌン」
과/와=〜と
解説
「AとB」のように「〜と」を表します。
これはパッチムのない単語の後に続くときは와が、パッチムある単語の後に続くときは과がつながります。
例文
私と彼=나와 그.(와=〜と)
ゲームとスポーツ=게임과 스포츠(게임=ゲーム、과=〜と、스포츠=スポーツ)
랑/이랑=〜と
解説
これも上の과/와とまったく同じ意味を持ちます。つまり「◯◯と」を意味します。
과/와よりは少し口語よりでしょうか。より会話調のように感じます。
例文
私と彼。=나랑 그. (랑=〜と)
ゲームとスポーツ。=게임이랑 스포츠. (이랑=〜と)
하고=〜と
解説
これも上の2つと同じで「◯◯と」を意味します。韓国語には「◯◯と」を意味する助詞が多いんです。これを書いている筆者も「多すぎだろ」って思ってます。
またこれはパッチムがあってもなくても形は変わりません。
例文
私と彼。=나하고 그. (하고=〜と)
ゲームとスポーツ。=게임하고 스포츠.
부터=〜から
解説
「〜から」のように起点を表します。
上で説明した「~에서」も「〜から」を意味し、困惑する人もいるかもしれませんが、「에서」は場所を指し示して「どこどこから」を意味するのに対して、今回紹介する부터は場所以外のものを示して「〜から」と言いたいときに使えます。
例えば、「10時から」と言いたいときに「열 시부터」のように言うことができます。
例文
10時から集まります。=열 시부터 모여요. (열=10、시=時、부터=〜から、모여요=集まります)
今から会いますか?=지금부터 만나요? (지금=今、만나요=会います(または 会いますか))
明日から学校に行きます。=내일부터 학교에 가요. (내일=明日)
까지=〜まで
解説
上で説明した부터と対になる助詞です。「◯◯まで」を意味します。パッチムで終わる単語の後にもパッチムで終わらない単語の後にも同じ形がつきます。
例文
どこまで行きますか?=어디까지 가요? (어디=どこ、까지=〜まで)
提出期限は明日までです。=제출 기한은 내일까지예요. (제출=提出、기한=期限)
家まで行きます。=집까지 가요.
↑
このように까지に関しては「"家" まで」のように場所を示す言葉を持ってきても大丈夫です。
尊敬語の助詞
実は日本語とは違い、韓国語は助詞にも敬語がある。
またこれら敬語の助詞は前の名詞の最後の文字のパッチム有無に関係なしに常に同じ形が来ます。
께서=「〜が」を意味する〜이/가の敬語
例文
先生がおっしゃいました。=선생님께서 말씀하셨습니다.(선생님=先生、께서=「〜が」を意味する「~이/~가」の尊敬語、おっしゃいました=말씀하셨습니다)
께서는=「〜は」を意味する〜은/는の敬語
例文
先生はいらっしゃいます。=선생님께서는 계십니다.(께서는=「〜は」を意味する「~은/~는」の尊敬語、いらっしゃいます=계십니다)
께=「〜に」を意味する〜에게または~한테の敬語
例文
先生にお尋ねします=선생님께 여쭙니다.(께=「誰々 "に"」を意味する「~에게」または「~한테」の尊敬語、お尋ねします=여쭙니다)