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【五段活用とか覚えるの大変】日本語の動詞はもっと簡単に解釈できる

五段活用とかめんどくさいのはすっ飛ばしてこれだけ認識すれば用言の活用が(たぶん)解釈できる

ある知恵袋の回答のひとつである。

https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1070596725

わたくし自身専門的な知識があるわけではありませんが、こういった解釈の仕方もあるよ程度に見ていただければと思う。

本文

以下コピペです。↓

膠着語といっても、それは文法的特徴にすぎず、発音はまったく違います。たとえば、モンゴル語は、母音が弱化した結果、子音だけの語尾がある一方で、短母音で終わる動詞語尾がありません。
このことだけでも、動詞語尾の多くが短母音で終わる日本語の動詞と同じであるはずがありません。

具体的にモンゴル語朝鮮語(韓国語の学術名称)の例をあげるまえに、日本語の活用について少し述べます。

日本語の学校文法でいう未然形や連体形などの「活用形」は、母音と子音の区別を知らずに音節レベル(カナ単位)で思考した江戸時代の学者が、無理やり「あいうえお」に合わせて創り出したものです。現在の言語学的な日本語文法では、単独で使わない未然形などは活用形として認めず、否定形語尾の一部と見なします。つまり、

mi-ru, mi-nai (見る)
ak-u, ak-anai (開く)

の mi-, ak- が語幹で、-ru/-u, -nai/-anai を語尾と見なします。-ru/-u および -nai と -anai の関係は一つの形態素の交替形です。母音で終わる語幹につくか子音で終わる語幹につくかによって、語尾が交替するのは、朝鮮語モンゴル語ではもちろん、世界の言語で普通の現象です。

このように見ると、「開か」という単独で存在しない形を未然形として設定する意味がありません。

過去形も、

mi-ta (見た)
ai-ta (開いた)
yon-da (読んだ)

と分析し、ai-, yon- は語幹 ak-, yom- の交替形(異形態)、-ta/-da はそれぞれ過去語尾の交替形です。これを「連用形の音便形に助動詞「た」の終止形がついたもの」などの訳のわからない説明を学校文法でするから、文法嫌いが増えるのです。
「見る」が「動詞語幹(み)+現在語尾(る)」なら、「見た」は「動詞語幹(み)+過去語尾(た)」なのです。こう説明すれば単純なのに。

日本語の仮定形も
mi-reba, ak-eba と分析し、
mire-ba, ake-ba とは分析しません。
つまり -reba/-eba を語尾と見なします。mire, ake の形だけには仮定の意味がないし単独では用いない。そんなものを活用形と認めません。
また、現代日本語の動詞形容詞の終止形と連体形はつねに同形です。両者の用法は違いますが(統語論的違い)、活用形として区別する必要もありません(形態論的には同じ)。

要するに、「あか、あき、あく、あく、あけ、あけ」「み、み、みる、みる、みれ、みよ」という学校文法の「活用形」は、日本語の動詞の自然な姿を反映した合理的な文法とはいいがたく、「あいうえお」と並べるために無理やり語尾を切り取って作った不自然な創作物なのです。

過去100年間の日本語の文法研究は進歩して、国語学者による「学校文法批判」もこの50年間何度も論文になっているのに、いつまで学校でこの不自然な「活用形」を教えて文法嫌いを増やすつもりでしょうか。

さて、最近の日本語文法では、日本語の動詞の活用は母音語幹動詞と子音語幹動詞に大きく分けられます。主な活用語尾だけをあげると、

母音語幹動詞
mi-ru (現在終止連体形)
mi-nai (現在終止連体形の否定形)
mi-ta (過去終止連体形)
mi-ro (命令形)
mi-reba (仮定形)
mi-yoo (意志形)
mi-ø (連用形)

子音語幹動詞
yom-u
yom-anai
yon-da
yom-e
yom-eba
yom-oo
yom-i

のように活用します。

比較のために朝鮮語の動詞の活用形をいくつかあげると、

母音語幹動詞
ka-nda 行く(下称現在終止形)カンダ
ka-go 行って(接続形)カゴ
ka-a 行き(連用形)カア
ka-neun 行く(現在連体形)カヌン
ka-l 行く(未来連体形)カル
ka-ja 行こう(下称意志形)カジャ
ka-myeon 行けば(仮定形)カミョン

子音語幹動詞
meong-neunda 食べる モンヌンダ
meok-ko 食べて モッコ
meog-eo 食べ モゴ
meong-neun 食べる(現在連体形)モンヌン
meog-eul 食べる(未来連体形)モグル
meok-cha 食べよう モックチャ
meog-eumyeon 食べれば(仮定形)モグミョン

モンゴル語の動詞の例は、
母音語幹動詞
uu-na 飲む(現在終止形)オーン
uu-j 飲んで(並列副動詞形=連用形)オージ
uu-san 飲んだ(完了形動詞形=完了連体形)オーサン
uu-h 飲む(未来形動詞形=未来連体形)オーフ
uu-ya 飲もう(意志形)オーイ
uu-val 飲めば(仮定副動詞形)オーワル

子音語幹動詞
id-ne 食べる イデン
id-ej 食べて イデジ
id-sen 食べた イドセン
id-eh 食べる イデフ
id-ye 食べよう イディイ
id-vel 食べれば イデウェル

以上のような分析のしかたで比較すれば、日本語の動詞の活用語尾のつけ方のパタン自体は、朝鮮語モンゴル語満洲語やトルコ語とも)と似ているいえなくはありません。しかし、母音で終わる活用形という無理やり作った概念で比較するなら、それは日本語だけのものです。

コピペ以上

まとめ

このように2種類の変化パターンさえ覚えれば日本語の用言の活用は解釈ができるようだ。素晴らしい。もう一度いうが、言語学に精通していたり、専門家じゃないためツッコミどころはあると思うがその点はご了承を。