- 正字を使いたい
- 漢字文化圏である中国・台湾・日本・韓国・北朝鮮・ベトナムにおける漢字表記の細かな違い
- つまりめっちゃ簡単に言っちゃえば
- 韓国語入力時に漢字変換をするには
- 韓国語の「漢字ハングル混じり文沼」にハマっていった
- 問題点
- 終わりに
正字を使いたい
韓国語は漢字文化圏
僕は韓国語オタクで、知っている人もいるとは思うが、韓国は正真正銘(?)漢字文化圏である。
そんな韓国における漢字事情に興味を持って今に至る。
韓国は漢字を廃止したわけではない
ちなみに、北朝鮮は韓国とは違って漢字を廃止した。ただし韓国は漢字の使用頻度を減らしただけで、廃止したわけではない。
ここで言う正字とは
ここでいう正字とはいわゆる日本における「旧字体」、台湾や香港における「繁体字」に近い形の漢字である。あくまで旧字体・繁体字=正字ではなく、旧字体・繁体字≒正字と思ったほうがよい。
漢字文化圏である中国・台湾・日本・韓国・北朝鮮・ベトナムにおける漢字表記の細かな違い
以下の画像で言うと、こちら側から見て一番右の列の台湾🇹🇼と真ん中の北朝鮮🇰🇵・韓国🇰🇷と左から2番目のベトナム🇻🇳における漢字表記が正字に近い。わかりやすのが、「亞(亜)」という字と「漢」という字である。
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以下は上の「漢」の字を拡大したものである。
「漢」の字に関してはこれが日本では
が使われ、韓国・ベトナムにおいては
「台湾」においては
が使われる。違いが分かるだろうか?
違いは2つあり
1つ目は日本にいける「漢」の字は「艹(くさかんむり)」が使われているが、韓国・ベトナム・台湾ではちょっと形が違って
2つ目は一番最後の払い部分(?)が日本・韓国・ベトナムのそれと台湾のそれとで形が異なる。
つまりめっちゃ簡単に言っちゃえば
このように細かい違いがあれど、僕がここで言いたい正字とはつまり旧字体または繁体字であるととらえていただきたい。
実際、上の「漢」の字のように止め・はね・払いの違いのように細かい部分で違いが見られるが、僕はそこまでは深くこだわらないことにする。
つまり、とても簡単に言えば、
「東」という字について考えるとすると
中国🇨🇳: 东
台湾🇹🇼 & 香港🇭🇰: 東
日本🇯🇵: 東
韓国🇰🇷 & 北朝鮮🇰🇵: 東
「当」という字について考えるとすると
中国🇨🇳: 当
台湾🇹🇼 & 香港🇭🇰: 當
日本🇯🇵: 当
韓国🇰🇷 & 北朝鮮🇰🇵: 當
のように国・地域によって使われる漢字が異なるのだ。
伝統的な漢字を守って(維持して)いるのは「台湾」「香港」「韓国」「北朝鮮」であり
日本と中国はそれぞれ「日本漢字」、「簡体字」という簡略化された漢字を使っている。
韓国語入力時に漢字変換をするには
そして、パソコンにおいても特定のハングルを入力した後に特定のキーを押せば漢字に変換できる。興味がある人だけでいいので、以下の記事を見てほしい。記事を2つ置いてみました。
韓国語の「漢字ハングル混じり文沼」にハマっていった
話を戻すが、韓国では公式的には正字が使われている。また、日本でも戦前は正字が使われていた。そこから漢字が簡略化され始めたわけだが、僕が韓国語を学んでいく仮定で「漢字ハングル混じり文」が好きになっていった。これこそがいわゆる「沼」である。「韓国語沼」であり「漢字ハングル混じり文沼」でもある。
ロマンがある。日本語で「漢字仮名交じり文」が使われるように、韓国語では「漢字ハングル混じり文」が使われるのだ。ロマンがあるし、エモい。
そこからだんだん正字に詳しくなっていった。正確には「韓国漢字」と言ったほうがよさそうだが。(あくまで韓国国字ではなく韓国漢字である)
ちなみに、「画」という字は韓国の漢字では「畵」と書いて、日本の戦前に使われてた漢字では「畫」と書く。
例えば「映画」と書きたければ、戦前の日本の漢字だと「映畫」と書くが、韓国の漢字だと「映畵」と書く。
僕はそんな中で正字、というより韓国漢字を日常的に意識的に使うようになっていった。まぁ、言い換えれば、旧字体を意識的に使うようになってきたとも言える。
問題点
実は僕は大昔に中国語を学習していたことがある。当然一般的に非中国語話者が最初に覚えるのは簡体字であるわけだが、そうすると僕は「日本漢字(戦後に簡略化された漢字)」と「簡体字」の2種類を覚えなくてはならない。
そして時が経ち、台湾で使われる繁体字を知るようになったが、僕はさほど繁体字には興味を持たなかった。
そしてだいぶ時間が経ち、今みたいに韓国語における漢字ハングル混じり文を知り始める。
そこで漢字ハングル混じり文を書く時は正字(日本で言う旧字体)で書く必要があることを知る。
そこからだんだん正字(旧字体)にこだわるようになってきたわけだ。
日本漢字と韓国漢字を両方記憶するのが大変
ただ、実は僕漢字を記憶し続けるのがめっちゃ苦手なのだ。すぐに忘れちゃう。
それなのに「日本漢字」「韓国漢字(正字または旧字体)」まで覚えとかなきゃならないのは脳に負担がかかる。
実際日本語を学習中である韓国語話者もむしろ日本語経由で漢字を知ることのほうが多いように感じる。それなのになぜ僕は韓国漢字にこだわるのだろうか?僕自身が日本漢字だけを記憶しちゃんと運用できるようにするほうがいいのではないのか?
実際、簡体字を使う中国大陸の人より、繁体字を使う台湾人や香港人のほうが人口は遥かに少ない。
つまりは正字や繁体字を使う人って中国大陸の簡体字や日本漢字を使う人たちより少ないことになる。
それよりは母国である日本の簡略化された日本漢字とか利用者の多い簡体字を覚えるほうがある意味では有用ではないのか?と感じてしまった。
当然、知識を付けるなどして読む能力だけつけておいて、書くことだけ放棄するのでもありなのでは?
当然、例えば '「当」の正字(旧字体)は「當」である〜。' みたいに知識だけをつけておいて、別に書けるようになる必要はないのでは?とも感じる。
終わりに
これからの正字に対する考えの見直しでした。